ドライバーの独立・開業なら軽貨物配送!初心者サポートコラム
軽貨物運送で独立・開業するには、運送用の車が必ず必要になります。軽貨物運送業で使用するのは、いわゆる軽トラック(軽トラ)やワンボックスといった軽貨物車両です。
「どんな車でもいい」というわけではなく、軽貨物車両は次の条件を満たしていなければいけません。
軽自動車の規格 | 排気量 | 長さ | 幅 | 高さ | 最大積載量 |
---|---|---|---|---|---|
660cc | 3.40m以下 | 1.48m以下 | 2.00m以下 | 350kgまで |
ワンボックス・幌車・冷凍冷蔵車……車種はどれにする?
ひと口に「軽貨物自動車」と言っても、その種類はさまざま。取り扱う軽貨物や予算によって、車種の選択肢も変わってきます。まずは、それぞれの車種の特徴を把握しておきましょう。
ワンボックス
冷凍・冷蔵はできないものの、ほとんどの貨物にオールマイティに適用でき、バックドアだけでなくサイドドアからも荷物を出し入れできる使いやすい車種です。シートを起こせば自家用としても使えることから、軽貨物運送デビューにうってつけと言えるでしょう。運送の際はドアの開け閉めが多いので、集中ドアロックを標準搭載した車を選びましょう。
軽トラック
安価で軽く、荷台に屋根がないためワンボックスよりも多くの貨物、背の高い貨物を積載できるのが魅力です。ただし風雨に弱く施錠できないという欠点もあるため、使用できるシーンが限られます。
幌車
軽トラックの荷台にテント状の覆いを被せ、雨風を防げるようにした貨物車です。家具や観葉植物といった引越し荷物や、建築資材・鉄鋼商品などワンボックスでは運びにくいものも積めますが、やはり施錠できない点はデメリットです。雨風を完全に防げるわけでもないので、食品や汚れやすいものの運送には不向きと言えます。
箱車
荷台が文字通りの「箱型」になっており、後部が開閉するトラックです。風雨をしっかり防げるので、ダンボール製品など水に濡れてはいけない荷物の運搬に向いています。もちろん施錠も可能なので、積荷の盗難や落下をも防げるのも特徴です。ただし荷物の積み下ろし口が基本的に後部に限られるため、こまめな積み下ろしが発生する運送には向きません。
冷蔵・冷凍車
冷蔵(冷凍)の機能を持つ箱車で、荷台には断熱構造が施されています。食品の輸送で広く使われており、一部では医薬品の輸送にも利用されます。もちろんその他の積荷にも対応できるため、対応力は極めて高い車種と言えるでしょう。ただし、車の価格相場も中古で100万円前後と高めになるため、それなりの独立資金が必要になります。
新車で買う?それとも中古?
軽自動車運送業での開業は、以前は新車でしか認められませんでしたが、現在は中古車でも認可を得られます。軽運送デビューをお考えなら、まずは自家用車としても利用可能なワンボックスを中古で購入するのが、もっとも低リスクな選択肢ではないでしょうか。
と言っても、中古車にはピンからキリまであります。あまりにも安すぎる中古車は故障が多発してしまうかもしれないため、注意が必要です。
冷蔵・冷凍車をリースで使うという方法も
高価な冷蔵・冷凍車ですが、購入するのではなくリースで利用するという手もあります。
個人事業主に集配の仕事を提供している事業者の中には、開業支援の制度としてそういった高価な車種のリースを行っているところもあるのです。冷蔵・冷凍車を使った軽貨物配送の仕事を「試しに体験してみる」という意味では、そういった開業支援をしてくれる業者でのリースは有効な一手と言えるでしょう。