配送ドライバーは長時間運転するため、集中力が途切れてしまうことがあります。集中力が途切れてしまった場合でも、交通事故が発生する原因や多発するポイントをおさえ、忘れないことが大切です。
こちらでは、交通事故原因のひとつであるコリジョンコース現象についてご紹介していきます。
コリジョンコース現象について
コリジョンコース現象は、年間に約400人の交通事故死亡者を出してしまう事故原因のひとつです。この現象は、一般的に見通しの良いとされる交差点で多発しています。
車が通ることが少ない、田園が広がる田舎道の交差点では、車が来ないと判断してスピードを落とさずに走行することが多いのではないでしょうか。この油断が大事故を引き起こす要因です。
見通しの良い交差点で事故が起きる理由
なぜ、見通しが良いとされる交差点なのに出会い頭に衝突してしまうのでしょうか。その理由は2つの視野にあると考えられています。
人間の視界には「はっきりと視野に入る部分」と「ぼんやりと視野に入る部分」の2種類があります。はっきり視野に入る部分は中心視野と言われ、左右両方の目で同時に物を見ています。視野がはっきりしているため、敏感に反応できます。
これに対して、ぼんやりと視野に入る部分は左右どちらかの片目でしか見ることができない周辺視野と言われています。この周辺視野・中心視野・見通しの良い交差点という条件からコリジョンコース現象が引き起こされ、事故が発生するのです。
錯覚が出会い頭の事故を引き起こす
お互いに交差する道路を走る車が一定の速度を保っていると、相手の車が同じ角度に見え続けます。この現象は、中心視野で確認できれば交差点に差し掛かる前に減速して衝突を防ぐことができます。
しかし、見通しが良いという条件から、スピードを維持したまま中心視野は前方のみに集中してしまうのです。そのため、周辺視野でしか交差する道路を走る車を見ることができません。周辺視野で見ていると、同じスピードで走ってくる車が止まっているような錯覚に陥り、車自体の存在に気づかず交差点に差し掛かった瞬間に衝突してしまうのです。
コリジョンコース現象による交通事故を回避するためにも、前方ばかり集中し過ぎずに、余裕を持って左右を確認する・交差点に差し掛かる前には減速もしくは一時停止を心掛けるなど、余裕ある安全運転を意識しましょう。
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配送ドライバーとして無事故運転を心掛けるためにも、コリジョンコース現象について理解しておくことが大切です。
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