安全性の高い運送会社の証し、Gマークをご存知ですか? 2023.10.04
運送会社のトラックに貼られた、青地に緑の「G」のステッカーを見たことはありませんか? それは、安全性に優れている事業所(安全優良事業所)として認定を受けた事業所のトラックだけが表示できる「Gマーク」です。
Gマーク制度は、安全性に対する客観的な評価で、利用者がより安全性の高い事業所を選べるようにと2003年から導入されました。開始から20年経っていますが、知らない人も多いようです。いい制度も一般の人に広まってこそ、力を発揮します。そこで今回はGマーク制度について紹介しますので、運送会社を選ぶ際にぜひ注目してください。
荷主・利用者のためにつくられたGマーク制度
Gマーク制度(貨物自動車運送事業安全性評価事業)とは
安全性に対する客観的な評価基準を設けて、要件を満たした事業所を安全優良事業所として認定するGマーク制度。国土交通省が推進し、評価項目の設定や認定を、国が指定した機関である全日本トラック協会が行っています。
安全性優良事業所の認定を取得すると、Gマークの使用が認められ、安全性優良事業所であることをアピールできます。
Gマーク制度の始まり
荷主企業や一般の利用者がより安全性の高い事業所を選びやすくするとともに、事業者全体の安全性向上への意識を高めるために創設され、2003年7月から安全性優良事業所の認定が始まりました。ちなみに、「G」は“良い(Good)”と“繁栄(Glory)”の頭文字に由来しています。
安全優良事業所は約3割
開始当初、認定率は2.5%でしたが、徐々に増えて2023年3月現在は、全事業所の32.8%(28,521事業所)となっています。認定事業所の車両台数は、全営業用トラックの約5割です。
※参照: https://jta.or.jp/member/tekiseika/gmark/about_gmark.html
事故調査でも判明。安全性の高いGマークのトラック
安全性に優れた事業所と認定されているだけあって、Gマーク取得事業所は、未取得の事業所と比較して事故の件数が低いという調査結果が出ています。まさにGマークは安全の証し、と言えますね。
<2021年中における車両1万台あたりの事故発生件数>
国土交通省が2021年(1~12月)の事業用トラック1万台あたりの事故件数をまとめたところ、Gマーク取得トラックの死亡・重傷事故の件数は、未取得のトラックと比べて20%以下となっています。
※出典:国土交通省 自動車局貨物課
※参照:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001578230.pdf
30項目以上の厳しい評価基準をクリア
Gマークを申請できるのは、事業開始後3年が経過し、配置する事業用自動車が5両以上ある事業所です。都道府県トラック協会に申請書や必要書類を提出すると、全日本トラック協会の安全性評価委員会によって評価されます。
評価項目は、3つのテーマに計30以上の項目が設けられています。
<評価項目>
①安全性に対する法令の遵守状況
・地方実施機関による事業所の巡回指導結果
・運輸安全マネジメントの取組状況を評価
② 事故や違反の状況
・重大事故・行政処分の状況を評価
③ 安全性に対する取組の積極性
・安全対策会議の実施、運転者への教育などの取組を評価
上記3つのテーマがすべて基準点数以上で、その合計が80点以上であること。さらに、法に基づく認可申請、届出、報告事項が適正になされていること、社会保険等の加入が適正になされていることなど、要件を満たした事業所だけが「安全性優良事業所」として認定されます。
◎参照:https://jta.or.jp/member/tekiseika/gmark/about_gmark.html
10年以上の表彰と「ゴールドGマーク」の新設
Gマーク取得後も安全性を維持し続けるように更新審査があります。有効期間は、新規で2年間、1回目更新で3年間、2回目以降は4年間です。更新回数を重ねることは、安全性の高さを継続できている事業所ということで、連続して10年以上Gマークを取得している事業所のうち、要件を満たした事業所は、地方運輸局長または運輸支局長による「安全性優良事業所表彰」を受けられます。
さらに、全国トラック協会は、Gマーク創設から20年の節目である2023年、6回目更新を迎える事業所に20年の安全運行の実績に敬意を表し、「長期認定取得事業所」として新しく「ゴールドGマーク」を交付することにしました。現在、6回目更新(2019年5回目更新で認定)は 1060事業所です。2023年12月中旬に、2023年度「安全優良事業所」の公表が予定されていますので、どのような会社があるのかチェックしてはいかがでしょう。
Gマークへの関心が、トラックの安全性を向上させます
Gマークを取得するには、安全性向上に取り組むだけではなく、申請資料の作成や事務負担など、手間がかかる面もあります。そのためか、Gマーク認定事業所は全事業所の約3割と、なかなか増えないのは残念なことです。より多くの人がGマークに関心を寄せることにより、取得を目指す事業者が増えるのではないでしょうか。ひいてはトラック事故の減少にもつながっていきますので、運送会社を選ぶ際には、Gマーク取得事業所かどうか、ぜひチェックしてみてください。
◎Gマーク取得事業所は、全日本トラック協会のホームページで公開されています。
「安全性優良事業所(Gマーク事業所)都道府県別一覧表」
軽貨物から10トン車まで対応する大阪の運送会社、共立トランスポートは、2015年に安全性優良事業所(Gマーク事業所)となりました。弊社ドライバーはGマークのトラックであることを誇りに思い、安全運転に日々尽力しています。
◎共立トランスポート「安全への取り組み」
共立トランスポートは、お客様の大切な荷物を日本全国にお届けし、月間1000社以上の実績があります。大手にできないケースにも対応しますので、特殊な荷物やお困りの事情など気軽にご相談ください。
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