検体、治験関連、医療機器、医薬品など、医療系配送の特徴と注意するポイント 2024.03.27
医療系配送と一口に言っても、その内容は様々ですが、いずれの配送もその先に生命が関わっており、品質劣化、破損、誤配などは防がなくてはなりません。運送会社に依頼する際は、細心の注意を払って運んでもらえる業者を選ぶ必要があります。
共立トランスポートは、検体、治験関連、医療機器、医薬品など医療系配送を数多く行っており、今回はその経験をもとに、医療系配送の特徴と注意するポイントを配送事例とともにお伝えします。業者選定の参考にお役立てください。
検体、治験関連の配送の注意点と事例
検体の配送とは
検体は、検査や分析の対象となるものです。医療での検体には、病気の診断・治療のために採取した、血液、尿、組織・細胞などがあります。医療・研究機関などから検査機関へ配送されます。
治験など新薬開発に関わる配送について
新しい薬をつくるには「①薬の候補(治験薬)を選ぶ ②実験動物で確認する ③人で確認する(治験)」というプロセスを経る必要があり、厚生労働省に承認されると医薬品として製造・販売することができます。新薬開発には9~17年かかり、この間に治験薬、実験動物、治験検体などの輸送が行われます。
参考:国立研究開発法人 国立成育医療研究センター「治験ってなあに?」
検体、治験関連の配送で注意していること
代替品はありませんから、次のことに注意し万全を期して配送します。
指示された温度を厳守
厳密な温度管理が必要な場合は、指示された温度をシビアに守って運びます。
実績のあるドライバーが担当
1台貸し切るチャーター便ならお届け先まで直行しますので、誤配・破損などのリスクがありません。実績のあるドライバーが担当し、温度管理のもとでの配送も安心です。
実験動物輸送は環境に注意
新薬開発、研究のための実験動物の輸送は、動物に負担をかけない環境で運ぶように注意します。
検体、治験関連の配送事例
検体を空港に配送、または空港で引き取って配送
海外に届ける検体を、ほぼ毎日、大学の研究所から伊丹空港や関西国際空港に配送。また、海外から届いた検体を空港で引き取り、病院・大学・製薬会社などへ配送しています。
高価な治験薬の配送
輸送用の箱(約2m四方)に入った高価な治験薬を2トンの加温車で温度管理して配送。箱も1千万円ほどの高価なもので、傷つけないように注意しました。
検体の緊急配送
コロナ時期、検体を夜間に緊急配送。軽四車両で堺市から豊中市まで運びました。
実験動物の配送
研究途中の実験動物(マウスなど)を指示された環境を保って配送しました。
医療機器の配送の注意点と事例
医療機器には様々な種類がありますが、破損しやすいデリケートな製品が多く、配送には注意が必要です。
医療機器の配送で注意していること
医療機器の中には、振動・衝撃によって機械の内部に問題が発生するものがあり、そのような機器の配送では、振動・衝撃を最小限に抑えるために防振装置「エアサス(=エアサスペンション)」を装備した車両を使います。
医療機器の配送事例
振度計付きの医療機器を保管・配送
手術用医療機器を預かって保管し、連絡をいただき全国の病院へ配送しました。
医療機器を鳥取・島根・東京へ配送
大阪市内から鳥取・島根・東京の各地へ医療機器を配送。荷降ろしの際、車上でフライトケースを開けて、医療機器をパワーゲートで降ろし、時間短縮とトラブルゼロの配送を実現。
医薬品・医療器具の配送の注意点と事例
医薬品・医療器具は病院への納品が多く、荷物の量が少なければ、軽貨物を利用すると割安に運べます。
医薬品・医療器具などの配送で注意していること
シビアな温度管理
温度管理が必要な医薬品は、指示された温度を維持して運びます。温度を逸脱して品質が劣化することのないよう気を付けます。
指定時間を守る
万一、指定された時間に遅れれば、納品先の業務に支障が出てしまうこともあります。道路事情などを考慮して時間どおりにお届けします。
誤配を起こさない
確実にお届けすることはプロとして当然ですが、複数の医薬品・医療器具を配送するときは特に注意します。
医薬品・医療器具の配送事例
医薬品・医療器具の病院への定期配送
医薬品や医療器具(注射針等)を病院へ定期配送しています。定期配送は専属ドライバーが担当しますので状況を把握しており、多少の変更は臨機応変に対応できます。
公的医療機関の長期的な配送
医薬品(血液)を軽ワンボックスで、大阪市から大阪市・奈良県・和歌山県の病院へ配送。公的医療機関の配送計画に準じた配車手配や予算など希望要件に合う提案を行い、ご依頼いただきました。
安心・確実な医療系配送のために行っていること
大阪の運送会社、共立トランスポートには医療系配送の依頼も多く、安心してお任せいただけるよう次のことを行っています。
事前に丁寧なヒアリングを行う
運ぶものによって扱い方が違いますから、事前の打ち合わせが大事。配慮すべきことなどをしっかり聞きます。
指示された温度を守って配送
-20~35℃まで設定できる車両を保有。経験豊富なドライバーが厳密な温度を維持して運ぶため、温度管理が必要な医薬品・治験薬なども安心です。
防振装置「エアサス」で振動・衝撃対策
振動・衝撃に弱い医療機器などは、最大98.5%の振動を吸収する防振装置「エアサス」を装備する車両で、振動によるトラブルを防ぎます。
包括貨物保険5,000万円まで加入
医療系の荷物は高価なものも珍しくありません。包括貨物保険5,000万円まで加入しており、万一のときも対応します。
安心・安全への徹底した取り組み
安全性に優れた事業所の証し「Gマーク(安全優良事業所)」や各種認定を取得。研修やミーティングなどでドライバーの安全意識の向上に積極的に取り組んでいます。
参考「安全への取り組み」
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